第152章

公爵は二人の子どもを伴って食堂へ入った。すでに他の面々は揃っており、それぞれ自分の席の背後に立って、公爵の着席を待っている。だがその視線は、どうしても食卓にいる「見慣れない姿」へ吸い寄せられてしまう。

食事の場でさえ顔を見せない客など、そうそういない。魔法使いの中ですら、ここまでの者は珍しい。

しかも、その席がまた異様だった。

正式な晩餐の席順には決まりがある。男女の主人が両端に座る場合、主人に近いほど上座で、中央に近づくほど末席になる。今夜は男主人である公爵のみ。ゆえに公爵の近くが最上座で、反対側――女主人の席が空いたままの端が末席だ。

その最上座、公爵の右隣に、例の客は座っていた...

ログインして続きを読む